エスキロールの弟子、33歳の若さで夭折したジョルジェの主書。器質・症状・中毒性精神障害から狭義の精神病を分離させる心身二元論的な近代的視点をはじめて導入し、精神病を特発性脳疾患として明確に脳に結びつけた最初の記載である。精神病の終末状態としてのデマンス、思考表出の後天的な欠落ステュピディテ、隔離と教育からなるモラル療法など、1820年に出版され現代にも示唆をあたえる古典の翻訳。
【主要目次】
序 章 狂気について
第1章 狂気の症状
第2章 狂気の原因
- 1.体質性の原因
- 2.脳の直接的原因
- 3.間接的すなわち交感性の原因
第3章 狂気の進展,経過,終末,類型,予後
- 1.進展と経過
- 2.終末期
- 3.類 型
- 4.予 後
第4章 急性デリール――狂気との差異――
- 1)急性デリールの原因
- 2)急性デリールを構成する知的破綻
- 3)デリールと同時に現れる全般障害
- 4)予後と治療
- 5)急性デリールと狂気を明確に区別する主な特徴
第5章 狂気の治療
- 一般的治療の原則
- 疾患を治療する際の器官に対する対処法
- 1.脳のモラル的,知的な直接治療法
- 2.間接的すなわち合理的な脳の治療
解 説(濱田秀伯)
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